私は小さい時から何事も自分の思い通りに過ごし、他人のやる事は何一つ気に入らず兄嫁のやっている事にはいつも八つ当たりした愚か者です。そのような心掛けのまま結婚したため、いつも意見の相違から夫婦喧嘩をしては夫を凹ましかかあ天下でとおしてまいりました。
こんな根性で一日も楽しいと思う日もなく暮らしているある日主人の従姉からお伝えをいただき早速入会させて頂きました。お経をあげさせていただくのは良いことなのだからという心で、主人がいようがいまいが構わず大きな声でお経をあげ、主人から「お前のような心でそんな事をしたって佛様は後ろを向いているよ」といわれても人間を相手にしているのではない、ご先祖様が喜んで下さればと実行してまいりましたが、その後、会長先生のご説法にかかあ天下のお話を聞き自分の事を言い当てられたような気がいたしました。
今までの間違った心に気づき、主人に泣いて懴悔をさせて頂きました。以来、主人の姿が変わってまいり「お前は信仰して良かったね。今までとは変わった。誰が褒めなくても俺が褒めてやる」といわれた時最高の幸せ者と感じました。
こうしていつしか家庭も明るくなり病気をする人もなく毎日を笑顔で暮らせるような何にも譬えようのないご功徳をいただき深く感謝せずにはおられません。また二度目の三宝荒神様拝受の時のことですが、教会長先生、支部長さんからいろいろと尊いお話をいただきましたが真心で受けなかったので支部長さんは「佐藤さんの所では火災に気をつけることですよ」と言われながらも他人事のように聞いておりましたが、それからまもなく春の大掃除があり夕方早めに風呂を焚き、使用したゴムホースを外で乾かし、三宝荒神様の棚の下に置き、5時頃には火は全部消してしまい、早めに床に就きましたが、10時半頃、息子の大声に飛び起きてみると、先程のゴムホースが火の気のない所から燃え出しもう少しで屋根裏に付こうとしておりましたが、発見が早く事を荒立てずに消し止めることができました。尊い三宝荒神様を感謝の心もなくお受けしたことを深く懴悔させていただきました。
どんな使命にも感謝がありませんでしたが、この度の信徒会館のお功徳をつませて頂くことは喜んで受ける事ができました。私は貧乏で何一つできない者ですが、会員の皆様が喜んで努力して下さいましたのでご使命どおりの月日までに達成させて頂くことができました。
何事も受ける時の心が大切であるということを痛感いたしました。今後はこの心構えを忘れずに広宣流布になお一層精進努力させて頂くことをお誓いいたします。
(昭和35年11月・東京都・女性)