山形教会長あいさつ
初めて宮本法嗣先生から、山形教会建設のご順序を賜りましたのは、平成23年5月の物故者法要の時でした。
大導師さまが山形教会にご巡錫の折、宮本法嗣先生に「必ず頼むよ」と教会建設のお話をされたことを伺いました。本当にありがたく、厚く御礼申し上げます。
山形教会は、妙智會の第一号の地方教会として、山形県酒田市に建設されました。まだまだ戦後の混乱の中、物資も十分でなかったにも拘らず、あの様な立派な教会を建てて頂きました。
「東北教会」という教えの法塔を賜り、先達の皆さまは「本当にありがたい、ありがたい」と感謝のお導き修行に一生懸命、精進努力されました。今日の山形教会の基礎を築いてくださった初代山形教会長の鈴木光吉先生を始め、先達の皆さまの大変なご努力に対して、改めて深甚なる敬意を表します。
会主さま、大導師さまが、山形教会へのご巡錫の折りには、参拝者は喜びを胸に、尊いご指導を一言も漏らすまいと、目を輝かせ、身を乗り出して拝聴いたしました。
また夜になっても、会主さまはお休みもされず、深い深い因縁のご指導をくださり、私たちは時が経つのも忘れるほどでした。
これまで、山形教会のご本尊さま、大恩師さま、会主さまのご尊影を前に、私たちをお守りくださった教会が、少しずつ姿を変え、解体されています。
燦然と輝いていた妙智會の会章も外されました。また大きな棟板は65年前のものとは思えないほど、変わらぬままの姿でした。作業をしてくださる方も感動し、私たちもさらに驚くと同時に、目に見えない偉大な御力で、山形教会をしっかりお守りくださったことを知り、身の震える毎日でございます。
山形の会員の皆さまは、会主さま、大導師さまに様々な悩み、苦しみを打ち明け、たくさんのご指導を賜り、救われました。
会主さまは「幸福になりたいと思うのは皆同じ。幸福になりたいと願うなら、欲を捨てなさい。欲の根性ほど強情なものはない」とご指導くださいました。
そして、帰り際には「皆さん頑張ってください」と自愛溢れる笑顔で、私たちを励ましてくださいました。会主さまからご指導を頂くと「何でもできる」という不思議な力が湧いてきたことが忘れられません。
山形教会は大恩師さま、会主さま、大導師さま、宮本法嗣先生のご守護のもと、先達の皆さまがお支えくださったお陰さまで、今日までの65年間、私たち会員が修行できましたことに心から感謝申し上げます。
大導師さまの山形教会建設の強い思いを頂戴し、そのみ心を宮本法嗣先生は受け継いでくださいまして、今日のコロナ禍の時に、大きな決断をして頂いたことに改めて感謝申し上げます。
新山形教会は来年春に竣工します。新しい法塔を頂戴するにあたり、私自身、先達の皆さまのご努力に報いるように、どのような使命にも先頭に立って精進努力いたします。
また会員の皆さまとともに、感謝の心で、懺悔のお導き修行、布施行に邁進することをお誓い申し上げます。
全国の会員の皆さまも、新たな法塔建設に向けて、ともにご修行して頂くことをお願い申し上げます。
山形教会長 横山教子