青年部の熱望によって建設の運びとなった信徒会館、一昨年秋から布施のご修行として特別会費のご順序を頂きました。
私は何の目当もなく50万円位と思いましたが、実際にお金という段になると考えてしまい結局私の名で二十万円申込み、一万五千円だけ払込みましたが、種々の事情から地代も入らなくなりすっかり当が外れ初めの意気はどこへやら、少しも納める気もないまま一年余も無為に過してしまいました。
桑原さんという方は、夢で亡き姉に教えられ亡き姉のお小遣いとし沢山申込したというお話を伺い「そうだ私も亡き主人のために・・・」と念じ、浮ばせていただいたまま50万円を申込ませていただきました。
しかしどこから捻出しようか、決じょうがつかないまま、支部長さんの強い言葉に反発しながら申込みましたので、何となくさっぱりしないまま月日が過ぎましたが、依然一銭も納めもせず、図々しく大して悪いとも思いませんでしたが、忘れもしない信徒会館上棟式における会長先生のお言葉に、私の今までの心得違いに穴があったら入りたい気持でした。
それからは何とかして納めようという心に変りました。しかし売ろうと思った地所は駄目になり、娘からも「当があるの」といわれ自分ひとりで考え苦しみましたが、そうだ今の家もだいぶ傷んでおり、丁度手放す時期だから売ってしまいその中からと思い御本部に相談いたしましたところ、会長先生もご心配下さって方角を見ていただき、良い方角であることが解り決じょうを新たにさせて頂きました。
鬼門と思っていた息子も折れてくれ、工場の方の主人の兄からも良い返事を頂くことができ、家の方も地主さんとの折合いも家の改造も万事を順調に運ばせて頂くことができました。
こうして特別会費の半分を納めさせて頂くことができました。後の半分も何とか節約してと考えておりましたところ、不思議にも前に引っかかっていた地所が借地人の不法建築という先方の落ち度から、めでたく売買の順序をさせて頂くことができました。
僅か2か月間に特別会費を完納し更に追加をあげさせて頂くことができましたのは私が少し決じょうしたことに霊界が後援して下さったのだと思います。
これからは本当の懴悔のできるこのみ教えのお伝えに尚一層努力することをお誓いします。
(昭和35年11月・東京都・女性)