感謝

「ありがたい」「もったいない」「おかげさま」、そして「尊い」、このこころが感謝のこころです。しかし、「もっとほしい」「あたりまえだ」というこころは感謝の心を失わせてしまいます。

私たちは自分ひとりだけで誕生することも、成長することもできません。神仏のご加護のもとに先祖や、両親や兄弟に愛され、また、たくさんの人たちに助けられて生きているのです。そして、自然から多くの恩恵をうけ、その環境のなかで私たちは育まれています。一つの存在はあらゆる存在と連動し、互いに助け合うように出来ているのです。また、なにものにも生命があり、精と魂があります。これを信じ、尊ぶことによって感謝はいっそう深められるのです。このことを忘れずに日々生活をすれば、自分が満ち足りているにもかかわらず、欲にかられて不満や愚痴をいっていることを知ることができます。そのことを反省し改め、すべてのものにたいして「ありがとう」のこころを育みながら、そのこころをすべてのものに向けたいと思います。